原始棒銀対策
1、矢倉模様
(初手より)▲76歩 △84歩 ▲68銀 △34歩 ▲66歩 △85歩 ▲77銀 △72銀 ▲78金△83銀(基本図)
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(基本図) |
上図が矢倉戦における原始棒銀のテーマ図。これが単純ながら先手が受け損なうと一瞬で決着がついてしまう恐ろしい戦法である。
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(図A) |
図1で後手の狙いが明確になった。後手は6筋の歩を突き捨てて、角道を通し8筋で銀を交換を狙いながら角をなる狙い2つを組み合わせてこうげきを仕掛けてくる。
実は結論を言うとすでに図Aは先手に適当な受けがない。
(図Aより)▲68角 △65歩 ▲同歩 △95銀 (★1)▲67金右
△86歩 ▲同歩 △同銀 ▲同銀 △99角成(失敗図)
ちなみに67金右のところで▲88銀として87の地点を受けようとしても
(★1より)▲88銀 △86歩 ▲同歩 △同銀 ▲87歩 △88角成 ▲同金 △87銀成(参考図)
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(参考図) |
とされ飛車先を突破され後手ペース。
では、基本図から図Aのあいだのどこが悪かったのか。実は58金と上がった手が自然に見えて悪手だった。
(基本図より)▲79角 △84銀 ▲68角 △64歩 ▲56歩 △65歩 ▲同歩
△95銀 ▲55歩(図1)
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(図1) |
図1の最終手の▲55歩がいい手で原始棒銀に対する唯一の受けで、これで受かっている。
ちなみに後手が再三△65歩とつき捨ててから△95銀と出ているのは、すぐに△95銀と出ると即座に▲96歩と突かれて困る。
(図1より)△55同角 ▲58飛車 (★2)△86歩 ▲同歩 △同銀 ▲55飛
△77銀成 ▲同桂 △89飛成 ▲79銀 △99竜 ▲64歩(図2)
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(図2) |
一旦△55角とおびき出して▲58飛と回るのが好手順で、これに対し△44角と逃げるのは再度
▲55歩と打って角道を遮断しておいて先手十分(参考図-1)。また、▲79銀と打ったところで
▲79金と受けるのは△99竜▲64歩と進んだとき△67歩と打たれるのが気になる(参考図ー2)。
図2の最終手▲64歩も▲85飛~▲81飛成を狙った気が付きにくい好手である。後手も香車を取ったが、、、
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(参考図-1) |
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(参考図ー2) |
(図2より)△54香 ▲同飛 △同歩 ▲63歩成(結果図)
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(結果図) |
飛車と角の交換になったが63のと金の威力が大きく先手優勢である。以下▲65桂と跳ね、▲53桂成や▲77角を見せながら戦えば先手の優位は揺るがないだろう。
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